.

2010/06/07

映画「告白」を考える

アチコチ28


……………………………………



映画「告白」は

素晴らしい作品でした。

細部まで作り込んだ映像

捨てカットはなくどれも

1カットも絵をして

無駄なく完成されています

元々の小説の構成力もきっと

素晴らしかったと思いますが

(読んでいないので)

小説とは違う映画的でよく

練られた脚本

子役も含めた俳優の

無駄のない演技

どれを取っても完璧な

作品だと思いました


が、この映画の本当に

素晴らしい所は話を伝える為に

オブラートに包まずに

残酷な所を描いている所です。

娘(5歳ぐらい)を殺める

きわどい残酷なシーンもあり

目を背けたい所も満載です

登場人物の少年少女は残酷で

ズルくてイライラします

少年法を振りかざして

殺めた罪を軽々しく

笑って話します


そこで犯した罪に

対してどのように考えるか?

どのように犯罪者に罪を

償ってもらう事なのか?

考える機会を突きつけてきます


「リリィシュシュのすべて」と

いう作品も肌質としては

似てはいるのですが

あの作品は少年は

無知という事ばかり描いて

償うという解釈を

描いていなかったので

なんかモヤモヤした

気分が残った作品でした

今までは現実でも

少年は法に守られて

平然と少年犯罪が

横行していた時代だったので

リリィシュシュなどはそう描く

事しかなかったのかもしれません


でも被害者にしてみれば

映画だけでも

罪を犯した人間は

精神的にも危害を受けた人と同じように

重たい罪を背負うのだというのを

思っていたい


この作品のはそういう意味では

美談といえばそうなのですが

ラストもスコン!

抜けたような作品であります。


まず無惨でも犯罪の経緯や

心理内容を冷静に見つめ

考える事が大切な

気がしてならないのです


この「告白」という映画はそんな事を

考えさせるいい

機会になった作品でありました


場合によっては自分達にもあるかもしれない

裁判員裁判に出る事もあると思うので

そんな意味でもこの映画を観て考える事も

いい機会なのではないかと思いました


と暗い内容を

書いてしましましたが

エンターテーメントとして素晴らしいく

緊張感のある

作品なので劇場で行こう


今年のベストには

入ってくる作品ですよ!

お勧め!です!


0 件のコメント:

コメントを投稿