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2010/07/18

私の優しくない先輩


アチコチ38

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自分は侮(あなど)っていた。

川島海荷×金田哲(はんにゃ)W主演

「涼宮ハルヒの憂鬱」「らき☆すた」の

山本寛実写初監督作品


川島海荷はもう自分には

子供にしか見えないし

はんにゃもテレビで見ると

チャンネルかけるし

「涼宮ハルヒの憂鬱」が

ヒットしている横目でみて

ふーん、そのアニメは

見ないなぁとスルーした。

でも、この映画は沖縄でやった

吉本の映画祭の中でも

グンを抜いて評判がよかったのであった。

映画秘宝(愛読書)でも表紙&特集…

半信半疑で足を運んだのでありました。


素晴らしい作品だった。

自分はもともとは大林宣彦監督の

初期作品が好きな

尾美としのりのような人間だった

手塚真監督の8ミリ映画「モニュメント」に

キュンキュンしていた…あの頃

でも、現代社会の中では

バイオレンスばかりで

段々とそんな作品に踊りに踊って

あの大林テイストを

いつの間にか忘れてしまって

バイオレンスデストロイ!な

人間になってしまったのであった。


90年代後期からは援交的な

「ラブ&ポップ」な現代社会を切り抜く

闇を描いたような青春モノばかりになって

それはそれでいいのだけれど

もうキュンキュンな作品を観るのは

現代闇日本では無理なのだろうか?

と、最近はそんな事さえも忘れてしまってた

そんな自分の眼を覚まさせてくれた作品だった。


川島海荷のこの年代でしか出せない

感情の入り込み方とポップなバランス

少女漫画のような設定とテーマの深さ

登場人物のは大林映画のような作り込み

理想と現実という青春の姿を妄想と苦しみで描いた

大林映画と角川アイドル映画や80年代

メチャクチャ作られた自主映画の青春映画を

純度を高くした隠れた作品だと思う

原田知世の時かけぐらいの名作映画だと思います

最後に広末涼子のMajiでKoiする5秒前を

唄い踊るシーンにはひさしぶりに鳥肌がたった


年末とかDVDリリース頃には評判になりそう

素晴らしいです。


しかし今年は時をかける少女や

半分の月がのぼる空のような

大林映画フォロワーな監督な作品が多くて

自分のキュンキュンさが久しぶりに

戻ってきて嬉しいな

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