アチコチ38号
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自分は侮(あなど)っていた。
川島海荷×金田哲(はんにゃ)W主演
「涼宮ハルヒの憂鬱」「らき☆すた」の
山本寛実写初監督作品
川島海荷はもう自分には
子供にしか見えないし
はんにゃもテレビで見ると
チャンネルかけるし
「涼宮ハルヒの憂鬱」が
ヒットしている横目でみて
ふーん、そのアニメは
見ないなぁとスルーした。
でも、この映画は沖縄でやった
吉本の映画祭の中でも
グンを抜いて評判がよかったのであった。
映画秘宝(愛読書)でも表紙&特集…
半信半疑で足を運んだのでありました。
素晴らしい作品だった。
自分はもともとは大林宣彦監督の
初期作品が好きな
尾美としのりのような人間だった
手塚真監督の8ミリ映画「モニュメント」に
キュンキュンしていた…あの頃
でも、現代社会の中では
バイオレンスばかりで
段々とそんな作品に踊りに踊って
あの大林テイストを
いつの間にか忘れてしまって
バイオレンスデストロイ!な
人間になってしまったのであった。
90年代後期からは援交的な
「ラブ&ポップ」な現代社会を切り抜く
闇を描いたような青春モノばかりになって
それはそれでいいのだけれど
もうキュンキュンな作品を観るのは
現代闇日本では無理なのだろうか?
と、最近はそんな事さえも忘れてしまってた
そんな自分の眼を覚まさせてくれた作品だった。
川島海荷のこの年代でしか出せない
感情の入り込み方とポップなバランス
少女漫画のような設定とテーマの深さ
登場人物のは大林映画のような作り込み
理想と現実という青春の姿を妄想と苦しみで描いた
大林映画と角川アイドル映画や80年代
メチャクチャ作られた自主映画の青春映画を
純度を高くした隠れた作品だと思う
原田知世の時かけぐらいの名作映画だと思います
最後に広末涼子のMajiでKoiする5秒前を
唄い踊るシーンにはひさしぶりに鳥肌がたった
年末とかDVDリリース頃には評判になりそう
素晴らしいです。
しかし今年は時をかける少女や
半分の月がのぼる空のような
大林映画フォロワーな監督な作品が多くて
自分のキュンキュンさが久しぶりに
戻ってきて嬉しいな
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